こぼれ落ちた先
ヤクザと家族を見てからずっと頭の中にべったりくっついてしまっていることがあります。
零れ落ちてしまった人たちはどうやって生きていけばいいんだろう?
映画の中で言うと、ヤクザの世界からは足を洗って堅気の世界に戻ったひと。
自分の身近なところでいうと田舎で車がなければどこへもいけない交通弱者。
免許と車を取り上げてしまえば高齢者の事故は減るでしょうね。
だけど、そのあとはどうしたらいいんだろう?
買い物も満足にはいけず、家にこもりがちになり段々とぼけていく。
実際私の祖母(母方)がこのパターンで、免許返納させたことは本当によかったんだろうか・・と思うことがあります。
独居でヘルパーさん等の介入もなしで暮らしている祖母、80代後半。
数年前にガードレールに車をぶつけ廃車になりそれを期に免許を返納しました。
私たち(母も私も)も時々祖母の運転する車に乗ることがあったけど、発進や停止が急だったり一時停止をスルーしたりしていたのを目の当たりにして、「いい加減免許返したら??」とうちに来るたびに口うるさく言っていました。
そうこうしていたら、隣町の祖母の姉宅に訪問してから祖母たちの実家の墓参りに行く途中で上記の事故。
(祖母の姉宅は祖母宅から車で30分くらいのところにあります。
田んぼと畑が広がり、タクシーは走っておらずバスも1~2時間に1本。
そのような交通事情なので、いつも墓参りは祖母が運転していっていたようです。)
廃車になってしまったし、正直なところ私も母もこれでやっと免許返納だー!よかったー。という気持でおりました。
バスの乗り方を母が一から教え、定期的な病院の通院はバスで行ったりしていました。
週に一度の絵画教室はタクシーを予約して。
だけど、バスがある時期からルート改変で病院近くを通らなくなったり、
雪が降るとタクシーの予約ができなくなったりでスムーズにいかないことも多いようです。
母は今仕事をしておらず家にいるので、時々「今から〇〇に送って!」等急に呼び出されることもあり・・・。
以前は、自分が運転する車でドラッグストア・ホームセンター・イオン等にでかけて行っていたけれど、いまは私が買い物に行くときにたまに電話して連れていく程度です。
段々ね、衰えているのが目に見てわかるんですよ。
記憶も身体も。
もちろん年齢もあるから仕方ないことなんだけれど。
何かの契約になっても、以前は自分で話をきいて分からないことは尋ねて・・・としていたことが
「ん~聞いてもわからないからあなた聞いておいて。」とかばっかりになってしまって。
自分で動いて、何かをすることで成り立っていた祖母の一人暮らし≠生活していこうとする気力が緩やかに崩れていっている気がしてなりません。
なんでもやめろ!とか、規制しろ!というのは簡単。
でもそのあとの問題にも目を向けないと、理想論だけでは生きていけない・・・と思う今日この頃です。
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